松田辰雄八段、という棋士を題材にした同人誌を来月出します。
1934年から1952年にかけて活動した棋士を、けんゆうさんと私が調べた資料を基に本にしました。
成績の整理をけんゆうさんに任せ(というか苦手な分野を押し付け)、戦後の奈良県アマチュア将棋界と松田との関わりを私は担当しています。
松田は、ファンがあって棋士が存在するものと考えていました。
そして、棋士として良い棋譜を作ることが使命であるとともに、何も知らない一般の人を教えたり強くしたりすることも大事だと考えていました。
そんな松田が実際にどのように普及をしていたか、また、それがどう現在に繋がっているかをまとめています。
他の方の内容は
・けんゆうさんのレーティングを含めた成績まとめ
・石川陽生七段の丁寧な棋譜解説
・君島俊介さんによる熱い序盤戦術解説
・松本渚先生の松田辰雄八段を最高の形で現した表紙画
といったもので、みなさんがプロフェッショナルな仕事をしています。
個人的には、「関連記事集」がオススメです。
松田自身の筆から、本人の人となりを感じてください。
冊子は下記リンクから購入予約ができます。
【冊子購入予約】不撓―忘れられた棋士、松田辰雄八段の記録―
もうひとつ。
本の刊行に関連して、2月29日(土)にトークイベントを行うことにもなりました。
トークイベントの詳細については、下記リンクを参照してください。
【参加申込】「不撓」刊行記念トークイベント「松田辰雄八段とその時代」
君島さん、けんゆうさん、私が、それぞれ自分の専門分野の話をすることになっています。
座談会のほうは詳細が決まっていないのですが、本の製作や調査に関連したことなど、本では書けない話題になるのではと考えています。
『不撓』を読んでいると、さまざまな発見があるはずです。
それは、調べながら私たち自身が初めて知り、興奮したものです。
「まさかこうだったのか!」「この時代にこの視点が!」
といった私の興奮を、他の人にも伝えたいと思いながら書きました。
後は、一人でも多くの人の眼に留まることを祈るだけです。
興味を持たれ方は、よろしくお願いします。